Feb 23, 2016

書籍紹介:ケアのカリスマたちー上野千鶴子著

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ケアのカリスマたちー看取りを支えるプロフェッショナルー

著者:上野千鶴子(東京大学名誉教授、ウイメンズアクション ネットワーク理事長)   発行:(株)亜紀書房

●著者がかの上野氏だけあり、めっぽう面白く読み進められます。笑い出してしまう場面も多数。切り口鋭く、かつ現場をよく見ています。

●本文より一部紹介

『最後の迎え方は様変わりしています。誰からも「出て行ってくれ」と言われない「自分の住まい」を確保した上で、医療・看護・介護のネットワークを整備することが課題。これがまさに地域包括ケアシステム』…上野氏

『たんなる医療の出前では本当の在宅支援にはならなかったと思う。いつも「医療」の方が上位概念で、その下に「生活」がある。本当はこれは逆で、あくまで「生活」の方が上位概念にあって、その生活を支える為の医療を提供するという風に考えないといけない。~中略~視点の転換が求められる』…高口光子氏(介護老人保健施設「星のしずく」看・介護部長、理学療法士)

『ハローワークならぬ,ヤローワークという仕組みもあって、~中略~普通の施設だと職員がやるような仕事を利用者さん同士でしてもらう仕組みなんです。支えられる人が別の人を支える役割を担うというか、それが生きがいや尊厳の回復につながるんですよね。』…藤原茂氏(社会福祉法人「夢のみずうみ村」理事長、作業療法士)

●上野氏との対談に登場する皆様は、皆一癖も二癖もありそうな「つわもの」ぞろい、いつかポピー研修講師に迎えたい、そんな方々です。28年度に期待してください。

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