Apr 27, 2017

認知症予防サロン「はじめの一歩」に参加してきました。

  • おれんじサポートチームえがお 認知症地域支援推進員  齋藤さんのご紹介で、吉野宿の鈴木さんのお宅(個人宅)で開催していらっしゃる認知症予防サロン『はじめの一歩』さんにおじゃましてきました。
  • 開催14回目となる今月は春を楽しむ企画「旧の節句でお雛様祭りとお茶会、あとは音楽活動」とのご案内でした。
  • うららかな青空の下、シルバーカーや杖を使いながら(鈴木さんのお宅に)ゆっくりと歩いて入っていく姿があります。思わずにっこりしてしまうこの光景。身近な場所にある通いの場を象徴していると感じました。

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  • ・鈴木さんのお宅は代々受け継がれてきた雛飾り、つるし雛、人形、などが展示されており、一般の方にも公開しています。皆で談話しながらお雛様を眺めました。
  • 私も始めてお聞きした「千人針」の話。「千人針」とは、大切な人の無事を願い1メートルの白布に糸を縫い付けて千個の結び目を作り、出来上がったお守りのこと。一人一針、寅年の方は年齢の数の針、兵士の生還を皆で祈る「弾丸除けの信仰」です。太平洋戦争の時には皆で願い千人針をつくり、それを兵隊さんはお腹に巻いて出兵して行ったのだそうです。山形にも千人針を祈願した神社があるのだそうです。この話には私もホロリとしてしまいました。

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  • お茶の先生がお抹茶を一人一人にたててくださいました。気持ちも和んだところでまずは自己紹介や座談会。最近あった「うっかり話」に笑い声が響いたり(笑)、吉野宿で暮らしてきたことへの想い、家族との支えあいの話、そして昔の話など、皆さんのたくさんの日常ストーリーをお聞きしました。
  • 音楽療法士の富樫さんによる音楽活動では歌あそびをしながら、考えたり、動いたり、感覚器からの刺激を入れたり、そして笑いました。「荒城の月」のメロディーで「もしもしかめさん」(またはその逆)を歌うのが難しく、そして調が変化して面白かったです。

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  • 気持ちも身体も笑い声も軽くなったところで、鈴木さんが作ってくださった春いっぱいのお食事を皆でいただきました。品数を数えてみたら11種類!こごみやうるい、蕗など、春の暖かさが感じられるあたたかい食事でした。
  • 鈴木さん富樫さんのお二人は、介護福祉士をされていた20年前からずっとやりたいと思っていたこと、おふたりで話していたことをカタチにして、この認知症予防サロンを立ち上げたのだそうです。ここに参加してみて感じるのですが「はじめの一歩」にはお2人の意図的な仕掛けが沢山盛り込まれています。演出や声がけ、わくわくすることや好奇心を上手に引き出します。参加者も「ここに来るのが楽しみ」と話されていました。そして必要があれば支援と「つなぐ」といった大切な役割も担っている場所なのだそうです。
  • おれんじサポートチームえがお 認知症地域支援推進員  齋藤さんによると、山形市の北部地区には認知症カフェが10ヵ所近くもあるそうです。山形でも「認知症になっても大丈夫」といった地域づくりが一歩一歩進んでいますね。(U.K)

 

 

 

 

 

 

 

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