Nov 22, 2019

地域のレスパイト機能充実に向けて 意見交換(継続可能な在宅療養のために)

 11月12日(火)「村山緩和ケア研究会:定例会(事務局:山形県立中央病院緩和ケアセンター)」にて、標記テーマにて意見交換が行われました。住民の6割が在宅療養を望んでいる(2017厚労省)と言われる中、山形市とポピーでは、「望む人が望む場所で療養を継続できる」を目標に在宅療養普及啓発にも取組んでいます。そのためには、「介護する家族も疲弊しない」、「離職しなくていい」システムが必要です。

 しかし、認知症やがん、医療処置を伴う状態の方のレスパイト先が容易に探せない現状にあるのも事実です。今回は、医療重度者の事例検討会を行うことの多い「村山緩和ケア研究会」で、レスパイトをテーマに取りげていただくことができました。ポピー、南沼原地域包括支援センター東海林氏、特養ながまち荘手塚氏、緩和ケア病棟佐藤師長、それぞれから、導入や背景、実情、可能性について報告があり、その後、ケアマネジャー、医師、看護師、薬剤師など病院と地域からの参加者35名でディスカッションしました。(コーディネート:緩和ケアセンター鈴木師長)

 事務局緩和ケアセンターは、ディスカッションのキーワードを「情報共有と協力、開放される時間と精神的ケア、麻薬の管理、事業所理念、制度と実際、BPSD・・・etc」とまとめてくれました。あかねが丘ケアセンター志田氏の「認知症の方は認知症があるから介護認定を受けている、それなのに、介護サービスを受けられない場合もあるという矛盾」というコメントには、考えさせられました。

 ポピーでは、今後もレスパイトケアの充実に微力ながら何らかの取り組みができればと考えています。資源集約や、依頼側・受けて側双方の橋渡しや協働へのサポートなど、地域専門職の皆さまには、ご協力よろしくお願いいたします。

当日のディスカッション風景
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