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Jan 6, 2016

科学的介護とは「特別養護老人ホームながまち荘の取組」1

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●山形市の特別養護老人ホームながまち荘(施設長:峯田幸悦氏)では、「自立支援介護・人間尊重・地域福祉」を理念に掲げるだけでなく、実際にさまざまなユニークな取り組みをしていることで、知る人ぞ知る特養ホームである。その中でも特に目を引くのが「ながまち荘は科学的介護拠点をめざす」という文言であるが、「科学的介護」とは一体どんな介護なのか?!介護職の離職に不安が増すこの時代、「科学的介護」とは、ずいぶん魅力的な言葉であり、介護職を目指す人の心もつかむであろうことが想像できる。では現場で、科学的介護とはどのように展開され、成果を上げているのか?非常に興味深く、お話をうかがいにおじゃました。

●まずは、施設の全般的な取り組みについて、生活相談員の手塚敬一郎氏(社会福祉士)にうかがった。ながまち荘の基本的な方向性の核となっているのは、峯田施設長の目指す「自立支援介護」である。具体的には、まず排泄の自立。ターミナルであっても「トイレに行きたい」「行ける状態である」方には、積極的にトイレ移動を援助する。それが、最期までその方の尊厳を守ることになるという考え方。(在宅でも、ガン末期であっても亡くなる前日までトイレでの排泄を望まれ、家族と共に援助させていただいた方を思い出した)。ながまち荘は、平成26年に全国老人福祉施設協議会から、厳しい条件をクリアして「おむつ0達成施設証明」を拝受している。その背景には、介護職を中心に施設内多職種が連携して、食や排泄の自立に取り組む姿勢と具体的な方法論とスキルがある。「精神論的ケアではなく根拠あるケア、誰がやっても同じ結果を出せる標準化されたケア」それが、ながまち荘のめざす科学的介護であるという。

●その具体的な方法・スキル、施設内での展開を主任介護職員の会田るみ氏(介護福祉士:写真上右)にうかがったので、次便でお届けしたい。               (T)

 

 

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Dec 15, 2015

拡大ミニ講座「医療と生活をつなぐ情報共有を考える」

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●12月14日 標記研修会実施。講師:山形市基幹型地域包括支援センター 保健師 青山明子氏

●連携室ポピーと基幹型包括支援センター(山形市社会福祉協議会内)との協働で、市内医療機関からの退院時サマリー、退院時のケアマネジャー聴取情報内容の現状を分析してきました。その結果、重要だが記載が少なく、かつケアマネジャーの聞き取り様式にも少ない情報項目として、『退院時指導内容』『退院時バイタルサイン』『患者・家族の希望』『退院後の医療の支援体制』であることがわかりました。退院後の市民の生活の安定のために、何を情報共有しなければならないか、医療機関・地域双方で検討していく今回は第一歩です。

●(成功事例)等を基にした意見交換会やワーキンググループへつなげていっては?など参加者からの意見も頂戴しております。

●青山氏講演よりキーワード

『「自分が活用できる情報」「相手に活用してほしい情報」それを知ることで情報共有が効果的に双方の思いを無理なく市民へつなげる』

 

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Dec 11, 2015

地域の事業所訪問「デイサービスけやきの森:認知症対応型通所介護」

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(写真上:利用者さんと共に作ったクリスマスリース用のキャンドル。けやきの森ではアートセラピーとして塗り絵や作品つくりにも取り組んでいるが、子供だましでない、達成感につながる作品造りをめざしている。利用者さんの励みになるよう出版社の塗り絵コンテストへの応募を続けていて、室内に飾られた作品の完成度はとても高い。)(写真右下後方:管理者の高橋かほりさん)

(写真下:今日のアクティビティはイカ釣りゲーム。材料もスタッフと利用者さんが共に作成。順位競争を取り入れ、やる気を引き出す。ゲームに集中する皆さんには、笑顔があふれている。活性化になっていることはまちがいない)

・12月9日、認知症対応型通所介護事業所「けやきの森」におじゃまし、管理者(代表取締役、施設長)の高橋かほりさんにお話をうかがった。ポピー交流会の場で、「認知症対応型通所介護からも、医療につなげる必要のある生活情報の提供を医療機関につなぐ努力をしている」との言葉をおききしたことが訪問のきっかけである。けやきの森では、支援のプロセスとしてまず認知力や障害の様相を徹底的にアセスメントするという。問題行動と捉えられれがちな言動も、「失認や失行あるいは失語が原因だったりする。そこをきちんとアセスメントして接し方や対応を工夫することで、家族の負担になっていた言動が改善されたりする。」「又、眠っている能力を活性化するためにさまざまなアプローチをしているが、何事も本人参加、完成度高く、おもしろくをモットーとしている。認知力の回復、低下予防、感染予防には栄養面からも支援、栄養士も配置し青魚、葉酸、ターメリック、大豆蛋白、豚肉の摂取に配慮している」とのこと。うかがった当日のおやつは手作りのおいしそうなスイートポテトが準備されていた。

・高橋さんが介護に携わるようになったのは、認知症のお姑様の介護の経験から。看取られた後に「在宅で困難を感じておられる方に何かできるかもしれない」との思いにいたり、結婚まではOLだった高橋さんだが、それからヘルパー資格、介護福祉士資格をとり、介護事業所で経験を積み、施設管理者も経験された。その後周りの方の進めもあり、現事業所を立ち上げて5年になる。今では地域からも認知症ケアで一目置かれる存在で、地域包括支援センターからも「認知力の低下が一過性のものか見極めて欲しい方がいる」などの相談もあるとのこと。介護職員の教育にも力を入れ、職員定着率も高い。皆さんいきいきと働いていらっしゃる印象。

・高橋さんの言葉:「理想と現実のギャップはあってはならない。あなたのメンタルは私がみます!という気持ちでやっている。」から、現場実践者の信念を感じました。

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Dec 4, 2015

ミニ講座「今だから知っておきたい!歯科介入による介護予防・健康長寿への効果」

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●12月3日  山形市歯科医師会大沼智之医師を講師に迎え標記研修会開催(参加者31名)

●参加者感想~一部紹介

・具体的なデータを基に口腔ケアの有効性について教えていただいた。チェックリストは相談援助職のスクリーニングに使用できるものです。福祉職でも「お食事は?→入れ歯ですか?→入れ歯の調子はどう?」とと聞きやすくなりました。

・転倒しやすい利用者さんのお口の中の様子をチェックリストを用いてうかがってみたいと思います。

・(質問コーナーで)地域包括支援センターの方や施設の介護職の方の話を聞けたことがとてもよかった。

●先生のデータに基づいたわかりやすいお話と山形市歯科医師会様が開発されたお口の問題チェックリストが活用できるとの印象が多くの参加者から寄せられた感想です。

 

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