Jan 6, 2016

山形県立中央病院『緩和ケアセンター』始動:がんと診断されたときからの苦痛緩和を目指して

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(写真左上)左:神谷浩平医師(緩和医療専門医)右:相馬由美看護師長(ジェネラルマネージャー)中央:蜂谷博子緩和ケア認定看護師

●緩和ケアセンターとは:国のがん対策推進基本計画の中の「緩和ケア推進事業」の一環として、H27年度中に都道府県がん診療連携拠点病院に設置することが義務付けられ、昨11月より山形県では県立中央病院3階に設置され、活動が開始された。かねてより、地域の緩和ケアに尽力されてきた三人の専任の皆さまに12月22日お話を伺うことができた。

<緩和ケアセンターの機能>(参考:山形市医師会たより~)

1.がんと診断された初期からの(身体に限らないさまざまな)苦痛のスクリーニングと対処

2.地域と連携した緩和ケアの充実

3.主に勤務医など医療従事者への研修運営

●緩和ケアセンターの重要機能は、上記の三点とされており、このことからも「より早期に、より身近に」住民が地域で生活しながら、最新の緩和医療・緩和ケアを受けられる可能性の窓口として期待される。又、地域医療職者だけでなく、地域住民を支援する立場のケアマネジャーや訪問看護師、包括支援センター職員などが相談できる窓口ができたということでもある。

●相馬師長らの願いは「医療機関内でも地域でも、看護師等の支援者が敏感にその方の苦痛を感じ取る感性を持ち、センターにつないで欲しい」ということだ。先日ご夫婦二人で在宅闘病されている方が相談にみえ「二人だけの生活に家の空気が動かない。苦しい。」と語られ、早々に地域の資源を紹介。その後「相馬さんに出会えて良かった。外からの風が入って良かった!」と電話があったという。緩和ケアとは医療処置だけではない。人、人の手、人が運ぶ空気、それをコーディネートできる喜びがひしと感じられた相馬氏の語りで、聞いているほうもうれしく、あたたかい気持ちをいただいた。

●神谷医師は今、「地域連携・在宅緩和ケア 共同診療計画書(案)」を作成中である。緩和ケアセンターと在宅医療がスムースに連携を継続できるよう、その方の治療状況と今後の予測、病院への連絡経路がわかりやすく見えるように工夫されている。そして「病状説明」「患者、家族の希望、大切にしたいこと」「希望の療養場所」などが、重要なスペースとして設けられている。又、地域多職種が共有できるよう看護、介護、薬局、ケアマネなどの関係機関欄もあり、双方向で使用できることがわかる。神谷医師は、「今後は、がんだけでなく非がんの方の緩和、看取り支援などもイメージしていかなければならないと思う」と。医療機関と地域が近くなる心強い言葉だ。

●蜂谷緩和ケア認定看護師は「まだ始まったばかりで周知はこれからだが、ゆっくり少しずつやっていきたい」とどんな相談も受け止めてくれそうな落ち着いた物腰と優しい笑顔で語った。

●地域では「症状や治療に苦痛を感じている」「告知を受け、どう受け止めてよいか、これからどうしたら良いかわからない」「これからの自分の行く末を決める情報が欲しい」「なるべく自宅で療養したい」などさまざまな悩み、相談に対峙することがある。又自らは訴えられないが、苦痛をお持ちだと感じるときもある。そんな時支援者だけで抱え込まず、緩和ケアセンターに相談することが可能だ。三人の強者がどんと受けとめてくれるはず。(もちろん、ポピーへご相談くださってもおつなぎすることができます)

●住民の皆さま、外来にも「からだや気持ちのつらさに関する問診表」が準備され相談しやすくなっているとのことです。お悩みのことがあれば、是非相談を検討なさってみてください。

●緩和ケアセンター直通電話   TEL:023-664-0668

(T)

 

 

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