ポピーミニ講座 医療と介護の連携~山形市の強み弱みから考える~ を開催いたしました
6月13日(火)医療と介護の連携~山形市の強み弱みから考える~と題し,ミニ講座を開催いたしました。
今回のコーディネートは山形市長寿支援課でした。幅広く様々な職種の方々に関心を持っていただき、参加していただきました。ありがとうございました。
今回の研修会では山形市の地域包括ケアシステムのなかでも特に医療と介護の連携に焦点を絞りました。これを「医療と介護の連携の4つの局面」といった考え方から地域の課題を明らかにし、課題を解決するためのアイデアを具体的にしていきたいというねらいがあります。まずは阿部係長より『山形市の地域包括ケアシステム』、ポピー徳田より『医療と介護の連携4つの局面』の説明がありました。
次にワークショップ。皆さんが日頃の業務の中で強みと感じる部分・弱みと感じる部分を自機関と山形市全体と分けて書き出し、グループ内で『医療と介護の4つの局面』に分けて分類。課題を抽出していきます。そして、抽出した課題に対し、個人ワークで書き出した自機関や山形市の強みを使って解決のアイデアを考えます。皆様とても活発に意見を出し合っていました。
4つの局面のうち、①の入退院支援についてはワーキンググループが現在検討中という事もあり、入退院支援以外の局面について討議していただきました。
各グループで検討されたことを以下にまとめました。皆様ご覧下さい。
①山形市の強み弱み整理(医療と介護の連携4つの局面にわけて整理)
②課題の抽出と解決のアイデア
強みと弱みでは自機関だけでなくグループメンバーの立場からも役割や課題・悩みについて知ることが出来ました。解決のアイデアでは自分達で取り組めるものからシステム的な提案まで各グループから幅広い提案がありました。ここで出た意見はポピーも次につなげていきたいと考えています。
患者のため、利用者のため、山形市民のため、この街をどうしていきたいか、熱く意見交換をする多職種の皆さんの姿には頼もしさを感じました。こういった多職種の皆様が山形市の医療と介護を支えていることが、何よりも山形市の強みではないでしょうか。(K.U)
ポピー トピックス /退院支援/他機関紹介:かんごねっと/ミニ講座:認知症ケアなど)
●4月28日(医師会館にて):村山管内医療機関支援部署連携会および山形市退院支援ルール検討チーム情報交換会
双方から23名参加。医療機関と地域とで、双方の退院支援プロセスフロー図を元に初の情報交換会開催。熱く盛り上がり、次の実践へつながる予感です。(つなげます)
●地域のネットワーク紹介:5月12日 やまがた在宅ケアかんごねっとの総会開催(山形大学医学部看護学科棟にて)
病院から地域看護職まで現在会員数130名、看看連携の充実を目指し、幅広い情報交換と研修の場となっています。総会のこの日は、併せて、看護学科片岡教授より平成27年度より制度化されている特定行為研修についての講演がありました。
●5月16日ミニ講座「認知症ケアーその人の心を見つめるー」(講師:さくら町病院認知症看護認定看護師 吉澤理恵氏)
吉澤氏の講演で印象に残った「その人の心を見つめましょう」の言葉を副題にさせていただいてのミニ講座でした。講演後に「介護現場で認知症の方と接するのはストレスで大変だった。今ケアマネをしているが、その大変さがわかるので家族の思いをくみとることができる」「人権を守るということを大切にしたい」「精神科往診の必要」「認知症を医学的に理解することでの家族への対応」など、さまざまな意見交換がなされました。 (K・T)
ポピー ミニ講座 4月26日「医療器材体験型研修開催」
●4月26日初めての体験型研修「見て、触れて、知ろう!在宅でも出会う医療器材」を開催しました。医師、看護師、ケアマネジャー、薬剤師、ソーシャルワーカー等総勢60名が集い、グループごとに交流しながらの研修です。
●今回は4分野の機材の入門変、さらに詳しく1分野ごとも、今後可能です。
●アンケート結果 回収40名、 満足度97.5%(大変満足+満足):グループで他職種の方と情報交換できて良かった。直接触ってみることができ、また利用者様の体内での設置具合をイメージできた。
●今回の機材種類:在宅中心静脈栄養、在宅経腸栄養、在宅悪性腫瘍関連、ドレーン関連
●直接的に関る職種だけでなく、間接的に関る職種も見て触れることで、マネジメント時の抵抗感が軽減されることを期待します。
(K・T)
認知症予防サロン「はじめの一歩」に参加してきました。
- おれんじサポートチームえがお 認知症地域支援推進員 齋藤さんのご紹介で、吉野宿の鈴木さんのお宅(個人宅)で開催していらっしゃる認知症予防サロン『はじめの一歩』さんにおじゃましてきました。
- 開催14回目となる今月は春を楽しむ企画「旧の節句でお雛様祭りとお茶会、あとは音楽活動」とのご案内でした。
- うららかな青空の下、シルバーカーや杖を使いながら(鈴木さんのお宅に)ゆっくりと歩いて入っていく姿があります。思わずにっこりしてしまうこの光景。身近な場所にある通いの場を象徴していると感じました。
- ・鈴木さんのお宅は代々受け継がれてきた雛飾り、つるし雛、人形、などが展示されており、一般の方にも公開しています。皆で談話しながらお雛様を眺めました。
- 私も始めてお聞きした「千人針」の話。「千人針」とは、大切な人の無事を願い1メートルの白布に糸を縫い付けて千個の結び目を作り、出来上がったお守りのこと。一人一針、寅年の方は年齢の数の針、兵士の生還を皆で祈る「弾丸除けの信仰」です。太平洋戦争の時には皆で願い千人針をつくり、それを兵隊さんはお腹に巻いて出兵して行ったのだそうです。山形にも千人針を祈願した神社があるのだそうです。この話には私もホロリとしてしまいました。
- お茶の先生がお抹茶を一人一人にたててくださいました。気持ちも和んだところでまずは自己紹介や座談会。最近あった「うっかり話」に笑い声が響いたり(笑)、吉野宿で暮らしてきたことへの想い、家族との支えあいの話、そして昔の話など、皆さんのたくさんの日常ストーリーをお聞きしました。
- 音楽療法士の富樫さんによる音楽活動では歌あそびをしながら、考えたり、動いたり、感覚器からの刺激を入れたり、そして笑いました。「荒城の月」のメロディーで「もしもしかめさん」(またはその逆)を歌うのが難しく、そして調が変化して面白かったです。
- 気持ちも身体も笑い声も軽くなったところで、鈴木さんが作ってくださった春いっぱいのお食事を皆でいただきました。品数を数えてみたら11種類!こごみやうるい、蕗など、春の暖かさが感じられるあたたかい食事でした。
- 鈴木さん富樫さんのお二人は、介護福祉士をされていた20年前からずっとやりたいと思っていたこと、おふたりで話していたことをカタチにして、この認知症予防サロンを立ち上げたのだそうです。ここに参加してみて感じるのですが「はじめの一歩」にはお2人の意図的な仕掛けが沢山盛り込まれています。演出や声がけ、わくわくすることや好奇心を上手に引き出します。参加者も「ここに来るのが楽しみ」と話されていました。そして必要があれば支援と「つなぐ」といった大切な役割も担っている場所なのだそうです。
- おれんじサポートチームえがお 認知症地域支援推進員 齋藤さんによると、山形市の北部地区には認知症カフェが10ヵ所近くもあるそうです。山形でも「認知症になっても大丈夫」といった地域づくりが一歩一歩進んでいますね。(U.K)















