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Jul 24, 2017

ポピーインタビュー(Vol 2 山形県老人福祉施設協議会会長・峯田幸悦氏)

第2回目の今回は峯田幸悦氏(山形県老人福祉施設協議会会長・ながまち荘施設長)にうかがいました。

 

  • 医療と介護の連携について課題と感じているところについてお聞かせください。IMG_0045

『身体拘束をやめようという視点にたてるかどうか』ということです。身体拘束をどうしたらやめることが出来るのか一緒に考えていきたいと思っています。

私のかつての同僚Eさんが癌で亡くなりました。彼が癌の末期と分かり入院した時のことですが、私がお見舞いに行ったときEさんはベッド上で身体拘束されていました。なぜ、癌の末期の人間をベッドに縛らなければいけないのか。なぜなのか。私は悲しい気持ちになりました。Eさんは私に「嫌だね。この状況になってよくわかる」「トイレに行きたい、誰か連れて行ってほしい」と言っていました。そして、私がしようとしているオムツ0などの取り組みは正しいことだと思うから進めていってほしいと私に言ってくれました。その後Eさんは亡くなりましたが今でも私はこの時のことを忘れることが出来ません。

身体拘束には個人の尊厳はありません。医療と介護とともに「身体拘束をやらないようにしようね」と同じ方向をみていかなければなりません。どうすれば拘束をせずに済むか、どうしなければならないか専門的知識を学び、研究していきたいと思っています。現在、身体拘束ゼロを考える会というものを考えています。

 

  • 現在も社会の中で、地域の中で、組織の中で様々な取り組みをされていらっしゃる峯田氏ですが、そういった取り組みへの原動力はどこからくるのでしょうか。

IMG_0043 小さい頃から、みんなで誰かひとりをいじめていたり、集団で一人をを攻撃するようなことが我慢できませんでした。「ひとりがかわいそうだから」ということより「集団で」といった集団の力を使うことが卑怯で許せないのです。そういった状況をみると、自分がその大勢や集団に「何故そんなことをするのだ」と立ち向かわずにいられませんでした。今もそういった芯の部分は変わっていません。いじめられている人がいたら見捨てません。

ながまち荘では、全ての基礎・基本は世界一の介護を目指していこうねと言っています。それは目の前の人を置いてはいかない。ひとりひとり目の前の方を大切にしましょうということです。それと「間違っていることは変える」「正しいこと、いいことは続けていく」そのために「どうすればいいか根拠を知る(学ぶ)ことが大切」と考えます。もちろん考えたことは証明していきたいと思っています。力を引き出し、みんなが力を合わせて勇気だそう。そうすればやれるんじゃないか。そう思います。

 

  • ながまち荘では毎週水曜日に医療と介護について自由に話すことのできる会を開催しているとお聞きしました。IMG_0046

私は社会学的考察、「人はどうして動くのか」といった社会心理学が好きです。そして行動するためには何が大切か、自分がどうしたいか動機付けがとても大切です。ながまち荘では毎週水曜日に医療と介護について自由にしゃべる会を開催しています。地位や名誉、お金、社会に認めてほしい、そういったニーズを自由にしゃべります。言葉やコミュニケーション能力などの技術トレーニングで自分がこうしたいと思うこと等を自由に話します。誰でも参加できる会です。皆さんにも来ていただきたいですね。

インタビューを終えて

・峯田氏は自立支援を「三途の川を歩いてわたること」と話しており、人間は人生の最期の最期まで自己実現する権利を持つという大切な視点に気づかされました。峯田氏の博識で研究心を持ち学ぶことに熱心な姿。感じたことや考えたことは黙秘せず社会や組織でアクションを起こしていく実行力。そのパワフルな姿の一方で、人間の尊厳を常に考え、弱きものを助けたいという温かみのある優しさも感じられます。今後もこの地域で介護や福祉のリーダーシップをとり頑張っていただきたいと感じました。  (k.u)

 

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Jul 20, 2017

山形市医師会医療と介護の連携交流会、他機関からの研修案内(海外)

医療・介護連携交流会

毎年恒例となっております、山形市医師会主催「医療と介護の連携推進のための交流会」を8月4日国際ホテルにて開催いたします。地域の医療・介護に携わる皆さま、是非ご参加下さい。

他研修機関より、認知症ケアをテーマとして海外研修等のご案内をいただいております。併せてご覧ください。

★2017フィンランド研修パンフ原稿

★音楽療法2017パンフレット

163国治研セミナー(認知症)

 

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Jun 30, 2017

ポピーインタビュー(Vol 1:根本元医師)

ポピーインタビュー:医療・福祉・看護・介護分野で活躍する皆様をご紹介するシリーズです。

第1回目の今回は当連携室ポピーの室長である根本元医師(山形市医師会副会長・根本クリニック院長)にうかがいました。

●在宅医療・介護連携室ポピーができた経緯を教えてください。

・在宅医療の中の多職種連携の推進は、政策として県から市、そして市医師会へとつながってきた。しかし、医師会だけだと医師のみになってしまう。そこで、8年前に地域多職種を巻き込んでの連携ということで、「在宅ケア研究会」を発足したが、その活動の方向性の延長としてポピーがあり、山形市から委託を受け平成27年に開設に至った。8年たって、ようやく立ちあがったという思いだ。

●多忙な外来診療の傍ら、以前より在宅医療にも携わっている熱意の原動力となっているものは何ですか?

・大学病院で外科医として勤務して後、いろいろな地域で勤務医として勤めてきたが、その頃の患者さんが今でも「先生に診てもらいたい」と尋ねてくる。飯豊のおばあちゃんなどは「先生の所に通いたい」と言って、2-3ヶ月に1回はやってくるし、小国のおばあちゃんは25年以上のつきあいで、雪が降る前と雪解けの頃にやってくる。もう90歳に近い方だ。また、こんな方もいた。置賜のタクシー会社社長さん。具合が悪いと言って電話がきた。話しぶりから脳卒中らしく病院受診をすすめたが、「先生に診てもらいたい。入院したくない。」と言って譲らない。妻の運転で駆けつけ、何とか入院にこぎつけたこともあった。

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●医療と介護の連携において感じている、山形市の強みと弱みは何ですか?

・病院、診療所、訪問看護等々資源はたくさんあり、人材も豊富で、よそからは贅沢と見えるだろう。しかし、それぞれが有機的につながっていない。有機的に結びついていかないと機能しない。

●医療・介護連携でこれからやっていきたいことは何ですか?

・もっと医師に関ってもらいたい。最後の看取りを検死医がやるのでなく、かかりつけ医の延長として、在宅での看とりまでやってほしい。訪問看護と協力すれば、在宅医療は最後の看取りまでやれる。

●根本医師へのインタビューを終えて

・患者さんとの人間としての付き合いが医師としての喜びであり、在宅医療に関る原動力である。そして人間として付き合ってきた患者さんを最後まで診ることが使命。その使命感がひしひしと伝わってきました。

(K・T)

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Jun 20, 2017

ポピーミニ講座「フットケア」

7月11日ポピーミニ講座「フットケア」

講師:大場マッキー広美氏

(株)マザーライクフットケアセンター山形・センター長:介護福祉士:日本トータルフットマネジメント協会理事

リハビリも自立支援も足元から始まる。足から元気にするスキル満載です。

7月11日ポピーミニ講座お知らせ 

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