Aug 15, 2017

ヒアリング報告「篠田総合病院リハビリセンター及び回復期病棟」

篠田総合病院「医療福祉連携室」篠原副室長より「退院、転院時のリハビリサマリーに「リハビリテーション連携手帳(作成:リハビリテーション専門職三団体)」を活用できないか相談したいとの連絡があり、基幹型包括の阿部作業療法士と共に8月1日に篠田総合病院「リハビリセンター」におじゃましてきました。初めて拝見する「リハビリセンター」では、広々したスペースにまず驚ろき、心臓リハビリの特設や、運転のシュミレーターや在宅復帰を目指しての模擬家屋(たたみ部屋やキッチン)の常設に目を見張りました。

篠田リハ6

さて、リハビリテーション連携手帳の活用ですが、篠田病院リハセンターでは、ケアマネジャーや転院先など次への引継ぎにこの手帳を活用しているそうです(リハセンター佐藤科長)。しかし、それぞれの医療機関のリハ部門で独自のリハサマリー様式が採用されていることや電子カルテの関係もあり、医療機関ごとに様式はさまざまなようです(基幹型阿部OT)。広域的な統一はすぐには難しいと思われますが、手帳は本人が所有することから、ご本人のリハビリへの意識の向上が望めること、リハビリ履歴が積み重ねられ、多機関で共有可能なことなどの利点があり、貴重な提案と受止めました。そこで、今山形市を中心に検討している「退院支援地域版フロー図の使い方テキスト」の方へ参考例として載せることは可能と考えます(退院支援ワーキングチーム合意)。今後引き続き、リハビリの継続性,連携方法につき、各分野からのご意見いただければ、つないでいきたいと考えております。

(左から ●リハビリテーション連携手帳と山形市退院支援フロー  ●リハセンター佐藤科長:後ろは数十人のPT・OT・STさんリスト  ●回復期病棟のスペース充分な廊下:日常的にリハ的介入が為されている  ●室内にはその方の現在のADLボード:その方の今の状況が一目でわかり統一した援助が可能になっている)

最後に医療福祉連携室:篠原副室長に、「回復期病棟にはなかなか入院できないでしょうね」とお聞きすると、「状況を検討の上、できる限り対応いたします」との心強いお返事をいただけました。            (K・T)

 

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