医療と介護の連携推進のための交流会を開催いたしました

8月31日(木)19時~山形国際ホテルで4年ぶり6回目となる【医療と介護の連携推進のための交流会】を開催し、89名の方々にご参加いただきました。
今回の交流会ではこの会の開催をいつも心待ちにしていた前田龍明医師を偲ぶ会も行うことができました。交流会にご参加いただきました皆様に感謝申し上げます。
前田先生が「ボス」と慕う根本医師から
前田先生のご紹介在宅ケア研究会の立ち上げ時からの同志、有海保健師からは出会いの時のエピソードも 飲み仲間の岡嵜薬剤師からは楽しく飲んだ思い出をお話しいただきました 前田医師の懐かしい写真や動画をご覧いただきました
高齢者の支援に関わる方々が多く参加されていたので今回の会では感染対策にも配慮し、参加された皆様にはマスクをデコレーションしてご参加いただきました。個性豊かなオリジナルマスクコンペも行い楽しい会となりました。
山形市医師会長賞はいっぷぐかーどのアピールマスク ポピー室長賞受賞は山形市長寿支援課らしいマスク グループを代表して個性的なマスクの方々がステージに上がってくださいました 金谷医師会長も根本ポピー室長も自作のマスクがとてもお似合いです 皆でマスクショット
コロナの期間、多職種が顔を合わせる機会がなかったので、今回の開催は多くの皆様とお会いすることができて嬉しく思うのと同時に、開催することの意義を実感できた会となりました。
前田医師の後任となった高橋医師と、交流会参加が初めてのポピースタッフ大場 毎回恒例、朝田医師の花笠締め!!!
医療と介護の連携推進のための交流会は医療と介護に関わる支援者はどなたでもご参加いただける会です。来年度ぜひご参加お待ちしております。
「介護予防と人生会議(ACP)」
令和5年8月22日(火)霞城西部地域包括支援センターの介護予防講座で ポピーから地域の方々へ「介護予防と人生会議(ACP)」と題し、介護予防からつながる人生会議についてお話をさせていただきました。
講話の途中では人生会議がどのようなものなのかを知るためのツール「いっぷぐカード」も体験していただきました。
参加された方々からは、「初めて人生会議を知った。家族と深く話す機会をもってみたい」「もっと前にこのような話し合いがあればよかった」 「親に退職後も社会と関わってもらいたいと思った。親の人生計画を聞いておこうと思った」 等のご意見が寄せられました。
またいっぷぐかーどでは「楽しかった」「サロンでも活用したい」などの声もいただきました。


認知症患者の食問題への支援と人工栄養経路の意思決定支援に関するワークショップ
4月14日(金)標記ワークショップを医師会2階201研修室で行いました。
今回のワークショップは山形大学医学部附属病院 精神専門看護師 齋藤朝子氏より話題提供があり、地域での現状の実際のところについて地域の方からのご意見を聞きたいと開催につながったものです。斎藤氏には今回のワークショップでもコーディネーターをしていただきました。

今回は訪問看護師とケアマネジャーの意見交換で、現場での課題、エピソード、ジレンマなどの実際の状況の他、様々な提案も出るなど、自由に意見交換を行うことができました。
・早いうちからどのような経過をたどるか説明して、前もって本人の意向を聞いておくことが大切
・何もしない選択は一番望む希望だけれども、家族にとっては一番勇気のいる選択
・認知症の方の気持ちの変化についても記していけるものがあるとよい
等、様々な意見が出ました。

今回の意見交換の結果については皆さんにもお示しできる予定でおります。
また、ポピーでは意思決定支援に関する研修会を重ねてまいりました。今後は今回のようにテーマを設定してその分野の課題について、意思決定を踏まえた意見交換を行っていきたいと考えております。
令和4年度拡大運営会議「人生会議・在宅療養 普及啓発」
3月15日(水)18時45分から、山形市医師会4階大会議室にて「人生会議・在宅療養普及啓発」をテーマに、令和4年度拡大運営会議が行われました。

拡大運営会議とは、医療分野と介護分野が同じ課題を共有し協議する場で、この日は医師、訪問看護連絡会代表、山形市介護事業所連絡会代表、山形市地域包括支援センター代表の皆様にお集まりいただきました。会議では、山形市、ポピー、基幹型からそれぞれの現場での取り組み状況について報告した後、意見交換を行いました。
(意見の中から抜粋)
・病院や診療所の医師からケアマネへの連絡や相談が増えた。また在宅医療を行っていない医師でも診てきた方への訪問診療に対応してくれる医師も多くなった。ケアマネの役割を理解し、最期まで関わってくれる医師が増えたことに嬉しく思う。
・山形市の高齢者のアンケートでもできるだけ住み慣れた自宅で生活を続けたいという高齢者の希望が示されており、その願いにしっかり答えていく必要があるのではないかと思っている。「高齢者の方が希望を叶える」ことを基本とし、その為に必要なサービスを整備してゆきたい。
・施設での看取りも大事であり、自宅という意味での在宅医療も必要、選択肢が増えるのはよい。ただ、どのような場所でどのように過ごすにせよ、よく選択肢が提示され、療養の質が保たれている中で、それでも社会的問題などで施設や病院を選ばなければならない方もいる。不安が少なくなるよう病院との連携も大切。
・看る側の働く世代の定年が高齢化し、自宅で看ることが難しい状況。高齢者へのACP普及も必要だが次の世代にACPの考え方や在宅看取りの手段など働き掛けをしていく必要があるのではないかと感じる。
・いろんな選択肢があっていいと思う。自宅、施設、もう一つの選択肢は病院でもいいのかもしれないが、病院では何か治療しないといけない。検査や治療の時間が流れ、アトラクションや食事を楽しむということがない。在宅医や訪問看護師と良いつながりをし「時々入院ほぼ在宅」ができると病院も在宅に非常に役立つのではないかと思う。
・老々介護、一人暮らしの患者等、自宅療養が困難な患者がいても訪問看護師が24時間対応してくれるので、ヘルパーも利用し在宅療養が可能になった。自宅がいい人はなるべくサポートしていけたらよい。本人や家族も含めて施設を見学する機会があればいいと思う。自宅から施設に行くのと同様に、施設から自宅へ帰る場合があっていいくらい選択の幅を広げてもいいのではないかと思う
・地域の方から相談を受ける中で、医師からの一言は大きいと感じている。先生方には適切に話していただけるとよいのではと思う。コロナ禍で家族が本人を見ないまま退院と言われるようなことも多いがその状況で介護の選択をしていくことは難しいと感じている。
皆様からのご意見を今後の取り組みに活用してまいりたいと存じます。(K.U)