連携は「顔の見える関係」から「腕の見える関係」へ:鎌田准教授(東北公益文化大学)
(写真:10月29日 鎌田剛准教授の講義資料より)
●東北公益文化大学准教授 鎌田剛氏の講義「地域連携の仕組みを考える」を受ける機会がありました。連携の研修数あれど、とても気持ちの上がる↑研修でした。来年度是非ポピー研修講師をとお願いしたところです。
●キーワードは「顔の見える関係」から「腕の見える関係」へ!
ミニ講座「看取りの勉強会」報告
(写真:10月26日 山形市医師会館203会議室にて参加者24名)
<看取りの勉強会>講師山川一枝氏(山形県看護協会訪問看護ステーションやまがた所長)
<内容>タミナルケアの基本的理解,ターミナルケアに必要な知識と技術,在宅看取りの実際(事例紹介)
<情報交換>参加者の皆さまより現場の声を交わしていただきました。一部ご紹介します。
包括社会福祉士「看取りに関してケアマネジャーは無力感を感じるとの声を聞く。しかし、関係職種の接着剤として役割発揮できると思う」
特養副主任「ターミナルとして対応してから半年が経過、食もばらつきがある、どう対応していけばよいか」
→訪問看護「ターミナかどうかにこだわらず、食べても食べられないときがあっても、老衰の経過として自然に見ていけばよいのでは」
ソーシャルワーカー「難病等で延命措置を選択しなかった方の終末期は壮絶(苦痛大)である。そういった方もチームとしてどう支えていくか、ケアマネジャーはサービス調整力を磨いていって欲しい」ソーシャルワーカー
<アンケートから一部紹介>
・他職種の意見をきくことができ良かった。意見交換のみの研修があれば参加したい。
・事例を聞いて役割分担が大事だということを感じた。どうしても、全てを引き受けなければならないのかなと思っていた。チーム連携を強くしていきたいと思った。
・施設としての看取りの体制を情報として欲しかった。
●今回は介護職の方の参加も今までのミニ講座の中最も多く、職種バラエティーに富み、企画者として嬉しい研修となりました。看取りやターミナルケアについては1,2時間では学びきれない、情報交換しきれないテーマです。今後はシリーズ化で体系的に学び検討していくことも必要かと、皆様の意見から考えたところです。(T)
わかる事例検討会
(写真:わかる事例検討会のグループ整理シート・・・どこでもシートという壁にもそのままくっつくシートを利用、セーラー社販売)
●「わかる事例検討会」(講師:弘前医療福祉大学保健学部准教授 大沼由佳氏)を受講する機会がありました。
●キーワードは「ナラティブ」「支援者もナラティブの一部」「事例提供が嫌にならない」「本人や家族の思い、支援者の思いが明らかになる」「何を検討したいのかがわかる」そして最も特徴的なのが「スーパーバイザーもスパーバイジーも参加者」(だれかが仕切るのでも、指導するのでもない)ということ。
●検討資料として事例提供者が整理する内容は
1.対象者の年齢、性別、担当してからの年数
2.事例提供の動機(検討したい内容や自分自身の課題)
3.問題と感じている支援の困難性,行き詰まりなど具体的なエピソード(推測入れず事実のみ記入)
4.対象者のプロフィール
いずれも簡潔でよいのです。今まで、事例の背景記述だけで嫌になるほど書いていませんでしたか?それでは逆に焦点がぼやけてしまうのです。
●直接ケア担当者やケアマネジャー等の支援者が「明日も頑張ろう」と思える事例検討会やっていきたいですね。
ポピーでは事例検討の運営支援や助言、オブザーバー参加も可能です。どうぞご活用ください。
柏市 在宅医療・多職種連携研修会 二日目
(写真―左上:柏市地域医療連携センター(独立した建物、行政職員12人)、右上:柏市多職種研修会の構成団体、左下:研修でのグループワーク発表、右下・医師、歯科医師、薬剤師、訪問看護師、SW,包括触診、ケアマネジャー等がグループワーク KJ法で)
●10月18日2日コースの2日目にオブザーバー参加してきました。
●柏市の多職種連携研修会は、右上図のように協議体として各職種団体を取り込み、毎年度ごとに団体からの研修会参加者の推薦を依頼しています。これが、医師をはじめとする多職種の偏りない参加をはかる柏市の仕掛けであり、各職種が連携に関心を寄せることにつながっているようです。又この研修を終了した各職種はそれぞれの現場で連携の推進役として影響力を発揮しているとのこと。
●研修からのトピックスー「高齢者の包括的介護予防・フレイル(虚弱)予防:東大高齢社会総合研究機構 飯島准教授」のお話~
要介護の入り口としての「サルコぺニア(筋肉減少症)」の自己評価に『指輪っかテスト』を考案(写真上):皆さんは大丈夫ですか?一度お試しを。フレイル(虚弱)予防は『社会性:人とのつながり』が鍵!とのことです。